【連載】アイビューティーサロンで役立つ“個性心理學®“を活かしたビジネスコミュニケーション‐2
皆さまこんにちは、個性心理學認定講師の尾形瞳と申します。
個性心理學が生年月日で診断することから、私もかつては、ただの動物に例えた占いだと思っていました。しかし実際には、「知っていると更にコミュニケーションの上達にも役立つ便利な統計学」が個性心理學なのです。
2回目となる今回は、前回お伝えした個性心理學における3分類の基本的な特徴について掘り下げてお伝えしたいと思います。
ぜひ、個性心理學をサロン経営や接客、社員教育などにお役立てください。
「メラビアンの法則」とコミュニケーション
人はそれぞれ独自の視点を持ち、価値観が異なります。
分かってはいても、自分とは異なる価値観を受け入れるのは容易なことではありません。
個性によって響く言葉は違います。1つのことを同じ方法・言葉で話をしたとしても相手にとってその受け取り方は全く異なります。
「そんなつもりで言っていないのに」
「なんでそういう風に伝わってしまったのだろう」
このように思ったことは誰しも経験があると思います。
「メラビアンの法則」をご存じでしょうか。
「メラビアンの法則」とは、コミュニケーションにおいて言葉以外の要素がどれだけ重要かを示したものです。
視覚情報(表情やジェスチャー)、聴覚情報(声のトーンや速さ)、言語情報(言葉そのもの)の3つの要素がコミュニケーションにおいてどのように影響を与えるかを示しています。
特に矛盾したメッセージが発せられた場合に適用されます。
例えば、言葉では「大丈夫」と言っていても、声のトーンや表情が不安そうであれば、相手は「大丈夫じゃない」と読み取ることもできます。
「嬉しい」と言っていても、表情が悲しそうであれば、相手は視覚情報を優先して「悲しい」と感じることが多くなります。
このちょっとした一言や、言葉の選び方、伝え方のニュアンス、雰囲気やしぐさひとつで自分の発する言葉や行動の印象が変わってきます。相手に前向きな反応や変化、感情や影響をもたらすことができる一方で、それを表現しないと相手に伝わりません。
個性心理學における3分類の基本的な特徴について
-個性を理解しコミュニケーションを最適化-
自分の伝える「意識」をつくるということ、そして相手の個性の違いを知り、理解し、活用することでよりパフォーマンスの向上にお役立ていただければと思います。
ビジネスシーンにおいて即効果的なのは、「3分類」を理解することです。
前回お伝えした個性心理學における3分類の基本的な特徴について、例を用いて詳しくお伝えしたいと思います。
月(MOON)グループ
こじか・黒ひょう・たぬき・ひつじ
何事も人間関係が大切な「良い人チーム」:全人類の約35%
(月グループは、さらに「新月」こじか・たぬき、「満月」黒ひょう・ひつじに分かれます。)
「世のため人のため」がモットーで、組織やグループの和を大切にしており、けんかやもめ事、争いや競争を苦手とする価値観を持っている人達です。人間関係の潤滑油的な存在で周囲を和ませてくれる方が多いのも特徴です。
満月はこれから欠けていき新月になることが分かっているので、「欠けたくない」という思いが強く自分の立場やメンツにこだわります。一方、新月はこれからだんだん満ちていって満月になることが分かっているので出番待ちの姿勢です。
MOONのMOはムダ(M)が多い(O)とも言われています。
ただし、ここでいう月チームの「ムダ」には意味があります。人間関係が大事だからこそ、人のために1つか2つ、あえて【気遣いのムダ】という工程を踏むことができるという意味になります。
人が良いからこそ、相手のことを考えた行動をとることができる。例えば、資料作成の際も文章が多くなったり、出来事を必要ない部分から話してしまったり。それは見た人や聞いた人に伝わらなかったら…という、月チームならではの配慮が現れているのです。
このような月チームの特徴は、地球チームや太陽チームからすると、一見無駄に映ることがあるかもしれません。確かにスピードが速いほうが効率的で、端的な説明の方がわかりやすい場合もあります。しかし、それが時に無機質に感じられることもあるのです。
月チームは人が好きだからこそ丁寧で、コミュニケーション上手で温かみがある。そのようなコミュニケーションが人間関係の輪を作る重要な役目を果たすこともとても多いのです。
また、「次回の打合せは来週のいつ頃がよろしいですか?」とお伺いをたてると「逆にいつがよろしいでしょうか?」と聞き返されることも多かったりします。自分の考えよりも、相手の意見や気持ちを先に聞き、相手に合わせようとする傾向が見受けられます。
月は自ら光り輝くのではなく、太陽から光を反射させて輝いています。
つまり「相手軸」の影響を取り入れます。
月には満ち欠けがあるように、月グループの方々は相手に合わせて自分自身の姿や形を変えられる性質があります。
また相手を傷つけたくないために、なかなか本音を言うのをためらう方も多く、特にお誘いやお願いごとをはっきりと断るのが苦手と感じる方も多いのが特徴です。
地球(EARTH)グループ
狼・猿・虎・子守熊(こあら)
地に足のついた「しっかり者チーム」:全人類の約40%
昔から、現実的でしっかりしている人のことを「あの人は地に足がついている」と表現します。地球グループの一番の特徴は何事も現実的に物事をみる傾向があることです。
EARTHのEはエコロジーを意味していて、とにかく無駄を嫌います。
お金の無駄、話の無駄、時間の無駄。そして計画的に物事を進めていきたいので、ペースを乱されるとストレスを感じます。効率的効果的に動きたいのが特徴です。
また、EARTHのTはTime(時間)なので、会話の中にも数字が入ることが多く、感覚的な話や概念の話というよりも、時間や数字を具体的に使うようにするとコミュニケーションがとりやすくなります。
待ち合わせ場所で遅れそうなときに、相手が地球グループの方だったら「今〇〇線に乗っていて、〇〇駅を通過したからあと10分で到着します」と具体的に伝えてあげるとストレスが軽くなるかもしれません。
また、打ち合せや会議などの場合も、「13時から14時くらいまで(あるいは終わり次第)」というあいまいなスケジュールではなく、13時から14時の予定が10分前に終わるようなタイムスケジュールだとより満足度があがります。
そのくらい時間というものを大切にする傾向が強いのがこのグループの特徴です。
また地球が地軸を中心に自転しながら太陽の周りを公転しているように、地球グループは何事も「自分軸」で、月グループは「相手軸」です。
自分と他人をしっかり分けているので、自分の思いは本音で伝えたいと思っている傾向が多くみうけられます。
太陽(SUN)グループ
チータ・ライオン・ゾウ・ペガサス
常に輝いていたい「天才チーム」:全人類の約25%
太陽系の中心に太陽があるので、常に世の中心にいたいという思いを持っているのが特徴の方々です。
月も地球も太陽がなければ輝けないので、組織の中ではムードメーカーになりやすく、組織に太陽グループが少なかったりするとなんとなく空気感が寂しくなるようなそんな存在になります。
ただ、晴れの日ばかりではなく、雨や曇りの天気があるように乗っている時と、そうでない時の落差が激しいのも特徴です。
束縛される環境に弱いので、自由奔放に放任主義で、ほめて育てる長所進展法が効果的といわれています。
元々天才肌も多いといわれているので、時間で管理したり、数字ばかりを追わせたり計画性がすぎる環境は逆効果。地球グループはおだてがあまり通用しませんが、太陽グループはとにかく自由にしてほめるとどんどん伸びていきます。
太陽は、日本だけではなく世界中を照らしているので、「インターナショナル」というキーワードもここから生まれてきます。直感やひらめきやピンとくる感性で物事を考える傾向があり、動物の表記にお気付きの方もいると思いますが、太陽グループはすべてカタカナ表記になっています。
天才肌が多い太陽グループの方々には、難しい言葉の表現より擬音などを用いた感覚的な表現を使ってコミュニケーションをとってみると伝わりやすいかもしれませんよ。
まずは自分のキャラクターを調べてみよう
まずは自分のタイプを知り、自分以外のタイプを知ってみませんか?
何か問題や解決したいことがあったら3分類で解決できることもとても多くあります。
下記公式サイトから自分のキャラクターを調べてみましょう。
ページをスクロールいただくと検索システムがありますので、生年月日を入力してください。
https://www.noa-group.co.jp
次回は3分類における「人生観」「価値観」についてお伝えします。お楽しみに。
尾形 瞳
個性心理學認定講師、認定カウンセラー、看護師、保健師
個性心理學では「尽くす猿」の個性を持つ
宮城大学看護学部看護学科卒業。大学では心理学のゼミに入り行動心理学や性格心理学について研究。大学卒業後は総合病院や施設、都内クリニックに勤務。現在は看護師をしながら、表参道メンタルヘルス研究所、東京都体操協会パルクール委員会などでも活動している。個性心理學認定講師、認定カウンセラーとしては、個人鑑定のほか、講座・セミナーの開催もしている。
講座、セミナー:要相談
個人鑑定:11,000円(税込)
個性心理學個性診断レポート 各種1,100円(税込)~
【お問合せはこちら】
https://www.eyeb-journal.com/contact/
※内容に「個性心理學について」と記載してください。