アイビューティー業界の市場規模について

日本全国における「アイビューティー」のサロン数やそこで働く「アイリスト」の人数を正確に把握するのは大変難しい。というのも、国や公式機関による調査や統計がない事と、アイビューティサービスを提供しているのが、専門サロン、美容室、ネイルサロンと一緒など、様々な施設で行われているからだ。
ここでは、まつ毛エクステンション、まつ毛パーマ、アイブロウなどを専門に行っている「アイビューティー専門サロン」について考察してみたい。

アイリスト5万人、市場規模約2,400億円と推測

2022年現在、株式会社リクルートの「ホットペッパービューティー」に登録されているアイビューティー提供サロンは、約1万2,000店舗である。その他にも約8,000店舗で営業されていると予想して、日本全国にはアイビューティーサービスを専門に提供しているサロンは約2万店と推測することができる。そこで働いているアイリスト数は、1店舗3名とすると6万人。一人サロンもかなり多いので、1店舗2.5名とすると5万人となる。現在、日本のアイビューティー専門サロン数約2万店、アイリスト数が約5万として市場規模を算出すると、約2,400億円ということになる。

 

【考察の詳細】
アイビューティーの市場規模が約2,400億円となる計算方法は、お客様1回のアイビューティーサロン平均利用額が約6,000円として試算している。また、アイビューティーサロンの市場規模が約2,400億円となる計算方法は、約5万人のアイリストが働いていることに基づいている。

ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、お客様のアイビューティサロン1回の利用金額の平均は4,874円となっている。それに店販品の売り上げをプラスして、一回の利用額を6,000円とした場合。アイリストが一日平均3名のお客様を施術したとすると、その売上額は18,000円となる。一カ月の売上は、稼働日が22日で、396,000円となる。1年間だとそれに12カ月をかけて、約475万円となる。

一人のアイリストの年間売り上げが475万円とすると、それに5万人のアイリストの数をかけると、2,376億円となり、それに若干のプラスを加えて、市場規模が約2,400億円という計算になる。若干プラスしたのは、アイリストが一日に施術するお客様の数が平均3人だけではなく、4人の時もあると考えたからである。